こんにちは! ナカヤンです!
実は私の父親はミュージシャンでして、少し前に、父親のWEBサイトをつくってあげたんです。
今回は、その際に感じた、ビジネスの要点と思われることをまとめてみたいと思います。
ビジネスが苦手な【芸術家・職人肌】の人から学ぶビジネスのヒント
要点をまとめてみるっていうのはなんでかっていうと、私の父親はいわゆる芸術家肌で、商売がまるでダメな人なんですよね。
なので、ビジネスの見地からすると、「いや~、それやっちゃダメでしょう」っていうことを往々にしてやらかしちゃってるのが私の父親なんですよね。
もう、ビジネスダメダメの典型みたいな人なんで、逆に学べたりするわけです。
そういう父親に足りない部分を、私のビジネス・スキルで補ってあげようとは思うんですけども。
一方で、ビジネス苦手な人がどういう発想してるかっていうのが、すごくよくわかるんですよね。
もうひとついえば、私もどっちかっていうともともとは芸術家肌・職人肌の人間なんで、父親と似たような発想だったことは事実なんです。

なので、自分自身の自戒も含めて、ビジネス超初心者のみなさんにも、何かのお役に立てばと思って記事にする次第です。
ビジネスにおいて、【やらない理由】にならない理由
「人気がないからやらない」が【ビジネスをやらない理由】になるのか
まずですね、根幹部分から語ろうと思うんですけども、もともと父親がやってた楽器がありまして。
ちょっとなにかはいえないんですけど、世間的には、どっちかっていうとマイナーな楽器なんですよね。
父親は腕は天才的によくって、その楽器の演奏では第一人者といえるほどだったんですけども。
で、その楽器のことを全面フィーチャーしたサイトをつくろうと思ったわけです。
ところが、父親は、それを渋るんですよね。

今は、その楽器を直接演奏したりすることはなくて、音楽業界の裏方の仕事をしてるんですけど。
なぜ渋るかっていうと、「(その楽器に)人気がないから」が理由なんですよ。
かつては、その楽器がそこそこの人気だった時期があったんですけど、その後、人気は廃れてしまったんですよね。
なので、「もう人気ない楽器だから」っていうのが渋る理由だったわけです。
私はそんなの聴く耳持ちません。
人気がないならないで、「よーし、この楽器の魅力を俺が教えてやる!」ってなぜ思えないのかと思っちゃうわけなんですよね。
私なら、そう思ってやると思うんで。
人気の楽器を扱うのももちろんアリですよ。
でも、そこで待ってるのは、結局熾烈な競争じゃないですか。
だったら、むしろいまひとつ人気がないもの、かつては人気があったんだけど、今はそうでもない楽器っていうのも、大いにアリだと思うんですよね。

そこで、「ブームを俺がつくってやる」くらいの気持ちがあってもいいんじゃないかなって、私は思うんですけどね。
「自分が納得できない」が、【ビジネスをやらない理由】になるのか
あと、もう一つの理由は、昔より腕が落ちてるから、っていうこともあるわけです。
本人いわく、「昔のような音が出ない」から、納得いかない、と。
だから渋るわけですね。
これもですね、私には通用しませんよ。
だって、それって、ユーザーさんになんの関係があるんですか?
自分が納得できるできないって。
その楽器では一流どころをはった父親です。
腕が衰えたとかいっても、そんなの素人にわかるはずがないんですよね。
たしかに、その楽器をフィーチャーしたアルバム出すんなら話は別ですよ。
でも、その楽器に興味がある人に、その楽器の楽しさを教えてあげるくらいは、十分できるわけじゃないですか。

なんでやらないんですか?っていうことです。
ビジネスで、【経験】はいくらでも活かせると思う
今は演奏から離れてるから、っていうのも渋る理由だったようですが、これも同様に理由としては却下ですね。
演奏から離れてようがなんだろうが、それもユーザーさんには関係ないんですよ。
演奏の第一線から離れた父親でも、その経験を活かして、後進の指導とかは十分にできるはずだと思うわけです。
例えば、その楽器を習いたい人がいたとします。
もうあまり人気がない楽器だとしたら、それこそ教える人も少ないでしょうし、教室とかもそうはないと思うんですよね。
こういうのは、本当はマーケティングしておくべきでしょうけど。
まして、かつて第一線で活躍していた私の父親ほど、まともに教えられる人は少ないと思うわけです。
だったら、ニーズはあるはずだって思うんですよ。
で、教えてほしい、っていう人に「自分で納得できないから」っていうのは、ハッキリいって不親切だと思うんですよね。

それでもいいから教えてほしい、っていう人がいるかもしれないわけですから、その可能性まで自分で閉じちゃう必要がどこにあるのかって私は思うんですよね。
【なにができるのか】をビジネス・ユーザーにアピール
ビジネスのサービスを【切り分ける】
こういうことで、私は父親ができそうなことをピックアップして、なにができるのかをユーザーさんにアピールすることにしたんですよね。
結果、
- バンドの演奏ができる
- 楽器を教えられる
- 作編曲ができる
- 取材を受けられる
- 秘蔵の品の蔵出し
といったことがアピールのポイントにできるなと踏んだわけです。

そこで、それぞれをWordPressの固定ページにまとめて、それぞれに宣伝用のトップ画像とバナーをフォトショップでつくったんです。
それをサイトにうまく配置して、ユーザーさんが一目見て、なにがサービスのポイントなのかをわかるようにしたわけです。
父親をはじめ芸術肌や職人肌の人たちを見てると、自分の持ってるもののアピールの仕方がヘタクソなんですよね。
結局、できることの切り分けをしてサービスを提示しないと、その人がなにができるのかユーザーさんにはわからないわけですよね。
となると、仕事を頼みようもないわけじゃないですか。
サービスを切り分けすることで、そのサービスを欲しがってる人にアピールしやすくなるわけです。

自分のできることって、切り分けてみると、結構あるもんなんですよね。
自分の中を見てみて、【ビジネス化できるサービス】を切り分けよう
自分の今までの経験を、人のためにどう役立てるか。
自分の今までの経験で、人にどう喜んでもらうか。
まずは、そこから考えたらいいんじゃないかと思うんです。
で、自分ができることを切り分けてみる。

自分の中に、なにがあるのかを自分で見ていくわけですね。
ユーザーさんに、どういうニーズがあるだろうか?っていう視点から考えてみると、例えば父親の例でいえば、楽器を習いたい人がいるだろう、みたいに考えられる。
あ、それなら俺できるな、って感じで、結構あるもんなんですよね。
このへんは、前に記事にした「自分の経験をコンテンツにしよう」っていう話とも重なると思うんですけども。

結局、なにができるのかをアピールしないことには、ユーザーさんも選びようがないわけですからね。
ここはシッカリとやりたいところです。

あとは、種をまかないと芽は出ません。どんな小さなことでもいいから、ちゃんとアピールすること、そして、アピールし続けることっていうのが、大事じゃないかと思えます。
ビジネス・ジャンルの【ズラし戦略】
あと、こういうこともあったんです。
その父親のサイトのドメインをとるのに、父親の楽器の名前を入れたわけです。
それも渋るんですよね。
結局、もうその楽器は第一線ではやってないから、っていう話で。
でも、例えば無名な父親の名前でドメインとるよりも、人が検索するであろうキーワードを入れたドメインの方がいいわけですよね。

なので、楽器の名前入れてドメインをとり、サイトのタイトルだけをちょっと一工夫したわけなんですけど。
結局、今第一線でやってようがやっていまいが、やってたことは事実なわけですし、しかも第一級の腕前だったことは事実なわけです。
だったら、これを利用しない手はないですよね。
その楽器そのものとか、その楽器の演奏技術とかを知りたい人に、まずはサイトに来てもらえばいいわけじゃないですか。
で、「実はもう第一線ではやってないんですが、こんなことができるんです」ってアピールすればいいわけで。
いわば、キーワード戦略における、「ズラし」みたいなものです。


そういう視点で、今回はサイトを構築してみたわけです。
【すでに人がやってるビジネス】でも勝機はあるのか
最後になりますが、父親から聞いた話で、モロに「そりゃダメでしょ」って思える話があったんで、それについてです。
私の父親は、絵も描けるんですよね。
もう、めちゃくちゃ上手いんです。
で、若い頃、それを商売にしようかと思ったことがあったというんです。
内容的には、似顔絵描きのようなもので、リアルな似顔絵を仕上げるということだったらしいんですね。

実際に描いてあげたらすごく評判だったらしいんです。
ところが、父親がいうには、ちょうど同じころに父親と同じことをはじめた人がいて、先を越されたんでやめた、っていう話だったんです。
これって、ナンセンスだと思うんですよね。
だって、ラーメン屋やりたいけど、他の人もやってるからやらないって、アリですか?ってことですよね。
その人にしかつくれないラーメンで勝負すればいいだけじゃないですか。
そこを、どうやって勝負するか考えるのがビジネスなんじゃないかなあって私は思うんですよね。
WEBビジネスでいったら、例えば「せどり」や「アフィリエイト」についてのブログは、山ほどあるわけですよね。

そこで、もう他の人がやってるからやらないってなるのかな、ってことです。
私なら、「いやいや。ブログは確かにたくさんある。でも、自分にしか書けないコンテンツがあるはずだ」って思うわけですよ。
だって、私の体験っていうのは私しかしてないわけで、それだけでも、誰かの役に立つ可能性ってあるわけじゃないですか。
あるジャンルの初心者なら、初心者にしか書けない初心者向けのコンテンツがあるはずだって私は思うんですよね。
なので、その部分を攻めていけば、他の人がやっていても、参入できる可能性は大いにあると私は思ってます。
以上、私自身が、ビジネス的な視点からはとってもイケてない芸術家肌の父親を見て気づいた、ビジネスのヒントをまとめてみました。
なにかのお役に立てば幸いです。

ともにがんばりましょう!
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